もくじ
ワンクリック登録解除とは?
配信停止フォームなどを利用せず、メーラー上で表示されるリンクやボタンをクリックするだけで、手軽に配信停止を行うことができる機能です。
メールの本文中に配信停止URLを記載するのではなく、メールヘッダーに情報を設定し、対応するメーラーが解除のためのインタフェース(リンクやボタンなど)を提供します。
メールヘッダーには解除の通知を受け取るシステムの宛先や配信内容を特定する情報が設定されます。
Gmailのメール送信者のガイドラインでは、ワンクリック登録解除を設定することを要求しています。
ワンクリック登録解除が必要なケース
メールマガジンのように、マーケティング目的のメールを送付する場合には必要となります。
パスワード再発行通知のようなメール(トランザクションメール)の場合には、設定は不要です。
ワンクリック登録解除を利用するメリット
メール到達率の維持
メール受信者から迷惑メールとして受信拒否されるリスクが低減することで、メールサービスプロバイダーからの評価が向上し、迷惑メールボックスに振り分けられるリスクが低減します。
簡単に購読解除ができる
メール受信者は、手間なく不要なメールの受信を停止できます。
ワンクリック登録解除をアララ メッセージで利用する
アララメッセージでは、ワンクリック登録解除機能として以下を提供します。
- ワンクリック登録解除用メールヘッダの自動的付与
- 登録解除を受け付けるシステム
- 解除者リストの管理
ワンクリック登録解除をアララメッセージで利用する場合は、管理画面から設定してください。
ワンクリック登録解除機能の利用設定
アララメッセージでは、ワンクリック登録解除を利用するHeader Fromアドレスを登録することで、配信時に自動的に登録解除用のURLを作成し、設定します。
以下の手順で、利用するHeader Fromアドレスとワンクリック登録解除の利用設定を行ってください。
- 管理者機能>〔サービス設定〕をクリック
- 該当のService IDをクリック
- ワンクリック登録解除を〔使用する〕に設定
ワンクリック登録解除を「使用しない」とした場合、対象のサービスからの配信はトランザクションメールとして扱われ、ワンクリック登録解除のヘッダーは付与されません。
- 各項目を入力し〔確認する〕をクリック
- 確認画面で〔登録する〕をクリック
上記手順で一度登録したHeader Fromアドレスであれば、配信時にサービス設定に登録されていないHeader Fromアドレスであっても、ワンクリック登録解除が利用できます。
ワンクリック登録解除の受付
アララメッセージでメールを送信すると、自動的に必要な情報を付与して、送信します。
メール受信者は受信したメールマガジンの配信停止を希望する場合、メーラーに表示されたワンクリック登録解除用のリンクやボタンをクリックし、登録解除を要求します。
アララメッセージでは受け付けた要求を一定期間保持します。
Gmailのガイドラインでは、要求を受け付けてから2日以内に配信停止を行うように要求していますが、お客様のメール配信のスケジュールを考慮し、次の配信までには配信停止されるように運用をご検討ください。
ワンクリック登録解除リスト取得と削除
ワンクリック登録解除の結果は、エンドユーザーリストに自動で反映する方法と、お客様が所持する配信リストに手動で反映する方法があります。リストの運用方法に合わせて適切な方法をお選びください。
本機能は「エラーカウントリセット」権限を持つユーザーのみ、操作が可能です。
エンドユーザーリストに自動反映する
エンドユーザーリストを使ってユーザー情報を管理している場合は、サービス設定画面の「ワンクリック登録解除結果 リスト自動反映」を〔使用する〕に設定にするだけで、他に特別な作業は必要ありません。

設定後、ワンクリック登録解除の結果が自動でエンドユーザーリストへ反映され、配信停止を希望する対象者の宛先は該当サービスの配信対象から除外されます。
※該当のサービス加入フラグが、「加入:1」から「非加入:0」へ自動で更新されます。
お客様が所持する配信リストに手動反映する
ユーザー情報をマスタの配信リスト等で別途管理されている場合は、ワンクリック登録解除を実施後90日間は弊社システムによって自動除外されますが、90日経過後は再び配信対象となり、メールが送信される状態に戻ります。
そのため、以下の手順でワンクリック登録解除リストを取得し、配信停止を希望する対象者の宛先へ配信が行われないよう、手動で配信リストに反映してください。
- 〔ワンクリック登録解除者リスト管理〕をクリック。
- 「ワンクリック登録解除リスト エクスポート機能」で対象のサービスとHeader Fromアドレス、取得したいリクエスト受理日(期間指定)を入力し、〔データエクスポート〕をクリック。
- 取得したデータを元に、お客様で所有している配信リストを更新してください。
ワンクリック登録解除による90日間の自動除外の条件は、ワンクリック登録解除リストに登録されているHeader Fromアドレスと宛先メールアドレスの組み合わせで配信が行われた場合となります。
例)ワンクリック登録解除リストに
Header Fromアドレス:from_address@example.com
宛先:mail1@example.com
の組み合わせで登録されている場合。
宛先:mail1@example.comへの送信したHeader Fromアドレスが、
- from_address@example.comならば配信されない。
- from_testmail@example.comならば配信される。
再配信設定
ワンクリック登録解除リストに登録されているメールアドレスへ、再度メールが届くようにできます。
- PCのメモ機能(txtファイル)で解除したいメールアドレスを保存します。複数ある場合は改行して、1行に1アドレスとします。
- ワンクリック登録解除者リスト管理をクリック
- 「ワンクリック登録解除リスト 再配信設定」で対象のサービスとHeader Fromアドレス、①で作成したファイルを選択して〔設定する〕をクリック
「ワンクリック登録解除 再配信」以外で再配信設定を行う方法として、以下のいずれかの方法があります。
- エンドユーザ画面で新規登録する
「エンドユーザー」画面>「新規登録」より、対象のメールアドレスを新規で再登録した場合に、自動的に登録解除リストから削除され、配信が再開されます。 - 既存のエンドユーザーデータを編集する
「エンドユーザー」画面>「検索」>「エンドユーザーデータ編集」にて、「サービス名」欄にある「加入」ラジオボタンを選択し更新した場合に、自動的に登録解除リストから削除され、配信が再開されます。
※CSVインポートを利用した一括登録・更新は対象外です。
以下の方法でエンドユーザーが登録を行った場合、対象のメールアドレスは登録解除リストから自動で削除され、配信が再開されます。
- PC登録フォーム機能を利用して作成したフォームから、エンドユーザーが登録した場合
- 空メール機能を利用して、エンドユーザーが空メールを送信して登録した場合
ワンクリック登録解除の受付をアララメッセージで行わない場合は、以降をご参照ください。
ワンクリック登録解除の受付を別システムで利用する
ワンクリック登録解除のリクエストを受け付けるシステムをお客様で準備される場合など、アララでご提供する仕組みを利用されない場合は、宛先メールアドレス毎に、ワンクリック登録解除URLを設定することが可能です。
サービス設定画面での利用設定は不要ですが、設定して利用した場合、ここで設定するURLが優先的に利用されます。
ワンクリック登録解除URLを直接指定する場合は、自動除外と再配信設定は利用できません。
ワンクリック登録解除URLの設定項目を追加する
ワンクリック登録解除URLを設定するための項目を追加します。
- 〔テーブルセットアップ〕をクリック
- フィールド名へ項目名を入力後、データ種別で〔ワンクリック登録解除URL〕を選択し、〔保存する〕をクリック
- 項目が追加されていることを確認し、〔確定する〕をクリック
ワンクリック登録解除URLの登録
追加した項目に、ワンクリック登録解除URLを設定します。
設定手順は以下のマニュアルをご覧ください。
- 新規登録する場合。
- 登録済みのデータに追加する場合。
- CSVアップロードで登録する場合。
ワンクリック登録解除は、対応するメールソフト上でボタンやリンクを使って簡単に解除できる仕組みです。一方で、メール本文内の配信停止URLは、すべてのメール受信者に向けて確実に配信停止手段を提供するために必要です。
そのため、ワンクリック登録解除を設定していても、メール本文内の配信停止URLは必ず設置してください。
配信停止URLを弊社システムで作成する場合は、以下のマニュアルをご確認ください。