もくじ
Gmailガイドラインとは
Gmailガイドラインとは、個人用Gmailアドレス(@gmail.comや@googlemail.com)にメールを正しく配信するための基準です。
このガイドラインを満たすことで、送信したメールが配信先の受信トレイに届く確率(メール到達率)を高めることができます。
なお、Gmail以外のメールサービスでも、同じような基準を採用する流れが広がっています。そのため、個人用Gmailアドレス以外の宛先に対しても、同様に対応することが重要です。
Gmailガイドラインに対応しないとどうなる?
Gmailガイドラインを満たしていない場合、次のような問題が起きる可能性があります。
- 送信したメールが迷惑メールフォルダに振り分けられ、受信トレイに届かない
- Gmail宛の配信が停止されたり、配信制限がかかる
- Gmail宛以外の配信にも影響が及び、メールが届きにくくなる
Gmailガイドラインに対応しよう
Gmailガイドラインの中で、お客様自身で対応する必要がある項目は以下の通りです。これらを設定することでGmailガイドラインを満たし、メールが正しく届くようになります。各マニュアルの手順に沿って設定を完了したうえで、メール配信をおこなってください。
①DNSサーバーへの設定
差出人(Header From)アドレスに利用するドメインを管理しているDNSサーバーへ、SPF・DKIM・DMARCの設定をおこないます。マニュアルを確認のうえ、社内でドメインを管理している担当者様や、ご利用のDNSサーバー会社様と相談しながら設定を進めてください。
DNSサーバーへの設定方法は、ご利用のDNSサーバーによって異なります。各社の設定方法の手順を確認してください。
SPFの登録
SPFとは、メールが正しい送信元ドメインから送られてきたことを確認し、そのメールがなりすましではないことを証明する仕組みです。
SPFを設定することで、なりすましメールを防ぎ、送信者としての信頼性を高めます。
DKIMの登録
DKIMとは、メールが途中で改ざんされていないかを確認し、送信元が信頼できるかどうかを証明するための技術です。
DKIMを使うことで、メールが途中で改ざんされていないことを証明でき、セキュリティを強化します。
DMARCの登録
DMARCとは、SPFやDKIMが正しく設定されていない場合、どのようにメールを取り扱うかを指示するものです。
DMARCを設定すると、SPFやDKIMで認証されなかったメールについて、ポリシーに従い「受信」「迷惑メールに振り分け」「拒否」のいずれかの対応をおこない、不正なメールが届くのを防ぎます。
②ワンクリック登録解除設定
メールマガジンのように、マーケティング目的のメールを送る場合は、ワンクリック登録解除設定を必ず実施してください。
ユーザーが受け取りたくないメールを簡単に配信停止できるように設定することで、ユーザーから迷惑メールとして報告されることを防ぎます。
③その他確認事項
GmailアドレスをHeader Fromアドレスに使用しない
Gmail以外のメール配信システムから送信する際に、Gmailドメインのアドレス(@gmail.comや@googlemail.com)をHeader Fromアドレスに設定すると、迷惑メールとして扱われる恐れがあります。アララ メッセージでHeader Fromアドレスを設定する際に、必ず確認してください。
Gmailの迷惑メール報告率を0.3%未満に維持する
Gmailユーザーから「迷惑メール」として報告される割合を0.3%未満に保つことが求められます。もしこの割合が0.3%を超えると、Gmail宛のメールが正常に届かない可能性があります。
Gmailの迷惑メール報告率は、Googleが提供している「Postmaster Tools」で確認できます。お客様自身でこのツールに登録し、迷惑メール報告率を定期的に確認してください。